お客様が小屋に保管しているホンダブレード除雪機 ユキオスSB800を別の場所へ移動させるために燃料コックを開けてエンジンを始動させようとしても始動出来ないとの故障依頼です、シーズンオフ時に燃料は抜いてあったとの事ですが・・・。
キャブレターのフロートチャンバーを外してみると長い間残っていたガソリンが劣化して燃料詰まりを起こしていたのが原因ですが、シーズンオフ時は燃料タンク内は満タンの状態にしてキャブレター内部の燃料だけを完全に抜いたとの事です。
燃料コックの作用が疑わしいのでキャブレター内を掃除してから燃料コックが停止の位置でキャブレターの燃料抜きドレンを緩めると、ポタポタとガソリンが少しずつ出てました。
試しに分解出来ない燃料コックを無理やり壊してバラしてみると中のスプリングボールが押されて停止弁となるOリングが劣化した燃料のせいで柔らかく溶けかかった状態に変質して切れてました。
(このコックレバーの切り替え感は通常はコックレバーをONに回すと中のボールがスプリングで押されるラッチ感のある音がしますが、動きが重くて渋かったです)
キャブレター内部の掃除と燃料タンクのガソリンを全て抜いて燃料コックを交換して修理完了ですが、燃料タンク内にガソリンを残しておいても除雪機は年に1シーズンしか使わない機械ですし月日が経つにつれて劣化していくだけです。
シーズンオフ時の燃料抜きは説明書に記載されている通り、燃料タンク内のガソリンも抜きましょう。