発電機に入っている燃料のガソリンは長時間放置すると自然劣化してエンジンがかかりにくくなり、不調や故障の原因にもなるので半年以上の長期間使用しない場合は燃料タンクや燃料ポンプ、キャブレター内の燃料を全て抜かなければなりません。
また、非常用電源などの用途で常時使用しない場合は、いつでも使えるように毎月1回試運転を行うとともにガソリンは自然劣化しますので 毎月 1回、定期的に新しいガソリンと入れ換えすれば安心です。(抜き取った燃料はガソリンエンジンの自動車やバイク、農業機械で使用すれば良いと思います)
燃料の抜き取り作業に必要な道具はマイナスドライバーと、燃料を抜き取る際の受け皿を準備します。(写真は缶スプレーのフタを利用してドレンホースから燃料が出てくる燃料受けとして使用してます)
燃料給油キャップとフューエルフィルター (指を入れて引っ張ると取れます)を外し、市販の手動給油ポンプ(通称ペコペコ)などを使用して燃料タンク内のガソリンを携行缶等の専用容器に移してください。(電動式のポンプは使用しないでください)
点火プラグメンテナンスカバーを取外して点火プラグキャップ取外し、 左側のメンテナンスカバーを取外して エンジンスイッチを の位置にします。
エンジンに燃料を送るキャブレターの下にあるドレンスクリューをマイナスドライバーで緩めて、燃料が出なくなるまで数回スターターロープを数回引いて機械に残っている燃料を抜き取ります。(EX6・EU9i entry・EU9i・EU16iはエンジンの回転で内部に発生する負圧を利用して燃料を送るため、この作業が必要です)
スターターロープを数回引くと、発電機内部に残っていた燃料がホースからチョロチョロと出てきます。
燃料が出なくなったらエンジンスイッチを停止位置にしてドレンスクリューを締めて左側メンテナンスカバーを取付し、点火プラグに点火プラグキャップを確実に取付けて点火プラグメンテナンスカバー確実に取付しすれば燃料の抜き取り作業は完了です。
抜いた燃料が汚れていない場合は携行缶に戻しても構いません。
ガソリン特有の性質上、故障防止のメンテナンスです。
面倒だと思うかもしれませんが取扱説明書にも記載されているので行って下さいね。
尚、ガスパワー発電機のエネポはカセットボンベを取り外すだけで燃料の抜き取り作業は不要ですので、燃料の管理が苦手な方にはオススメします。
イザという時に備えて・・・