トラクターのエンジン音がおかしいとの事でお客様宅へ伺い、エンジンオイルと冷却水の量を確認してエンジンを始動させて音を聴くと・・・な~んだかピストンが1つ死んでいる感じです
不調になる前兆を聞くと冷却水の減りが早く水温も高めでオーバーヒート気味だったそうです。(冷却水は後から足したようです)
牧草地での作業が多いこのトラクター、エンジン周りはすごいホコリだらけで、ラジエーターのコアも目詰まりして下のほうがチョット濡れている・・・腐食してますね。
ホコリの多い場所での作業→エアークリーナーやラジエーターの目詰まり→ラジエーターの目詰まりが酷い箇所は湿気を呼んで腐食→穴が空いて少しずつ冷却水が漏れてオーバーヒート→水温計を見落として→・・・残念です
3つ並んだピストンのうち真ん中のピストンリングは焼き付いて機能せず、シリンダーライナーには縦傷が・・・異音の原因はココです。
ピストン及びピストンリングとシリンダライナー、ラジエーターを交換すれば治りますが時間と修理費用が高価になります、シリンダライナーの傷は深くないのでお客様と相談してシリンダライナーは研磨して修理する事になり、工場長は汗だくになりながら頑張って作業してもらいました。
エンジン周りは、エアーを吹いてマメに掃除して下さいね。
(コンプレッサーがあれば簡単です)