何度もエンストする原因は・・・

除雪機

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休み明けのお仕事は除雪機の修理依頼で留守電が何件か入っていて早速修理に出かけましたが、今日の修理で思い出深いのは何度もエンストする症状の除雪機です。
数分でエンジンが停止して少し間をおくとまたエンジンが始動するという症状は点火系か燃料系を疑いますが、エンジンが温まる前に止まるしエンジン音を聞いた感じだと点火系統ではないと思い、まずは燃料タンクからキャブレターに接続された燃料ホースを外してみます。
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流れ出る燃料の出が悪いので原因は燃料フィルターかな?燃料コックかな?燃料に水が混入して凍結しているのかな?いろんな事を考えながら給油キャップを外すと燃料の出が勢いが良くなったので、手に持っている給油キャップを見つめて裏返すと付いているはずのパッキンが有りませんでした。
試しにもう一度給油キャップを燃料タンクに取付し、さらにキツく締付すると燃料が送られてきませんので原因はコレですね。
お客様に聞くと給油するときに除雪機の近くに何かが落ちてたけど無くしちゃったということで、何かのはずみでパッキンが外れて落としちゃったんでしょうね。
このパッキンは給油キャップを閉めても完全密閉されないように燃料タンクの中に空気が入り込むようになっております。
一般に、メーカーを問わず燃料タンクが上に位置する小型のガソリンエンジンは自然落下の落差で燃料が送られるので給油キャップには空気が入り込む通路があり、エンジンのキャブレターまで送られるのですが燃料タンクの内部が完全密閉された状態だと燃料が下がらずエンジンまで送られない状態になります。
給油キャップにパッキンを取付して燃料タンクに取付するとキャブレターまで安定して燃料が流れるので修理完了です、原因が判るまでチョット時間が掛かりましたが修理費用がお安く済んで良かったですね。

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