刈払機のエンジン回転を上げない状態でも刃が回りっぱなしで止まらない症状の持ち込み修理ですが、機械をみて見てビックリ!
すごく長いナイロンコードカッターを付けています、それも4本出しです!
ナイロンコード全体の長さを計ると57センチもあり、このような使い方だとクラッチの関係の故障ですね、たかが細いヒモじゃんって思うかもしれませんが機械にかかる負担はこのコードの長さと同じ直径の刈刃を付けてるのと同じです。
アイドリング状態からスロットルを上げてクラッチがつながって回転させる時と作業中に障害物に当たった時は刈払機全体に大きな負担がかかるし、スロットルレバーを全開にしてもエンジンは全開に回りきれず半クラッチ状態の状態になります。
このまま使用すると異常過熱を起こしてクラッチケースと内部のベアリング、遠心クラッチが壊れるし、冷却効率が悪くなるのでエンジンの調子も悪くなります。
今回の故障は大きな負担でエンジン回転が上がらないために半クラッチ状態の異常過熱が原因で、クラッチケース内部が溶解してベアリングもダメになり、遠心力で動くクラッチも半クラッチ状態のまま固着してました。
UMK425は軽量化を重視してクラッチケースの材質が樹脂製のため、当店ではでナイロンコードカッターの使用はオススメしていませんが、ナイロンコードを使用したい場合は機械への負担が少ないジズライザーエアーまたはジズライザーエアードライブを使用したほうが良いと思います。
また、メーカーを問わずナイロンコードカッターの使用ではスロットルレバーを上げてもエンジン回転が重たがります。
エンジンが異常加熱を起こして思いがけない不調を起こしますので、ご注意下さい。